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【太平記】第3回「風雲児」NHK大河ドラマ感想

太平記

【太平記】第3回「風雲児」あらすじと感想

京の都に着いた高氏。母、清子の実家の上杉家に泊まってるものの退屈そうにしている。田舎者丸出しで京都観光する尊氏と右馬介。都の賑わいに気持ちも高ぶる「女性のしとまで匂いまで良い匂い!」と大はしゃぎする右馬介。

後の右馬介のキャラを考えると全然違うのが面白いです。考えてみたらこの時の右馬介はまだ若者ですし、こういう時代が右馬介にもあったんだなと感慨深いです。


その後幕府の腐敗が京の都まで及んでいること。帝が民のために米を安値で売らせていることを聞き及ぶ。
自由に行動したい高氏であったが、どこまでもお供すると聞かない右馬介。なんとかまいてひとりになる。そこで鎌倉で出会った山伏の紙を頼りに醍醐寺へ訪れるとそこに腹心を連れて訪れていた後醍醐天皇に遭遇する。高氏にとって運命の出会い。

ここでお髭が生える前の後醍醐天皇登場。片岡孝夫さんの立ち振る舞い、声、眼差し。美しくてカリスマ性に溢れた美しい姿。鬱屈としたまま導かれた高氏に絶大なインパクトを残したことでしょう。
側近の文観などが不審者だと顔を扇で覆うも後醍醐帝は高氏に優しい笑みを浮かべていてこれまた視聴者にもそのカリスマ性が存分に伝わってくる場面です。。

「不審、不浄なものに対して顔を覆う」という行為は当時の高貴な人達の所作としてはあるあるなんですが、後醍醐帝の高氏に対する寛大な態度を表現するために上手く使われているなと思いました。


その場にいたのは鎌倉で会った山伏。正体は後醍醐帝側近の日野俊基。高氏に先ほどのお方こそが後醍醐天皇であると明かす。そして後醍醐帝とその側近たちと北条を討つ密儀をしていると「詮なき話」としながらも大事を打ち明ける。
ただそれには足利の力が必要であり、そのことは新田義貞もそして機内の楠木正成も言っていると言う。

日野俊基は「畿内随一の武士」と言う楠木正成に会ってみて欲しいという。結構な大事を打ち明けられた高氏であれば胸の高鳴りも覚えている気配。
一方高氏を見失ったしまった右馬介は六波羅(北条方)では日野俊基捕縛計画があることを知る。

楠木に会いに淀の津に来た高氏と俊基。そこでは北条の権力を笠に来た高利貸しが。やはりここでも北条の悪政が蔓延している場面。それを追い払ったのは楠木正季。正成の弟であった。

正季は俊基に六波羅(北条)の手の者がうようよしていると忠告すし、ここで高氏と再会した右馬介も日野俊基との関わりを疑われてはいけないと進言する。結局六波羅勢に追いかけられることになり、俊基と共に逃げ切る高氏。でもマズいことになってる気がするなあ。


俊基に案内されたのは近江源氏の佐々木判官(道誉)の屋敷。佐々木判官も志は同じだという。
部屋で立花(りっか・生け花)に興じている判官。高氏に延々と立花の良さを喋り続ける判官

婆娑羅大名佐々木道誉初登場!

この場面で延々と喋り続ける道誉に高氏はドン引きしてますが全くお構いなし!自己紹介で「佐々木判官高氏でござる」と名乗る。確かに同じ名前でした。この大河ドラマではでは以後「佐々木判官」もしくは「佐々木道誉」の呼び名で登場することになりますが、「二人の高氏」なんですよね。

北条の世は終わり。立花と同じように美しく造り替えなければならないと語る道誉ですが、体制の心機一転を立花に例えて語るあたり初登場シーンから強烈にキャラクターを立ててきます。

陣内孝則さんは大河ドラマに何度も出演されてますが個人的にはこの佐々木道誉が抜群のハマり役だと思います。独特の「ぶっ!わーはっは!」と言う笑い方がぴったりです。
「婆娑羅(バサラ)にお話しいたそうよ」と言うセリフもこの佐々木道誉が言うと決まっていてカッコいい。
婆娑羅大名、佐々木道誉は文武、芸能にも通じた文化人。歴史の表舞台にいる期間も長くて、昔から彼の目から見た南北朝の大河ドラマも見てみたいと思っています。


機内には「北条を討つべし」との綸旨が出ていると言う佐々木道誉。綸旨とは衝撃的な情報まで高氏に打ち明ける。
とりあえず表には六波羅がいっぱいいるので今日はウチに泊まっていけと言う判官。屋敷には今晩花夜叉一座がおり白拍子の舞でもてなされる。

ちなみに、婆娑羅は戦国時代っぽく言えば「歌舞伎者」みたいな感じで、それよりもちょっと暴力的なイメージで捉えてるんですが、専門的なことは学者の先生方にお任せします。しかし当時の価値観を現代の言葉で定義するのはなかなか難しいですね。このドラマの佐々木道誉の立ち振る舞いが「バサラ」の見本なのかなぁと勝手に楽しんでます。

そしてその夜花夜叉一座の白拍子、藤夜叉と一夜を共にする高氏。ここはお互いの心も通わせる美しいシーンでありつつ、先のことを考えると切ないシーンでもあります。


翌日高氏が目を覚ますと判官の屋敷には誰もいない。屋敷の外では六波羅の兵が都中を駆け回っていた。
公家による幕府転覆計画が発覚し正中の変が起こっていた。
といったところで今日はここまで。

今回も濃い内容でした。
後醍醐天皇初登場。
佐々木道誉初登場。
楠木正成の名前も登場し期待感が出てきます。

天皇による幕府打倒の意思を知ったこと、アクションスターでもある真田広之による馬術シーンのシーンもあり、藤夜叉との運命の出会いなど。
もう伏線に収まりきらずに物語は動き出しています。
タイトルの「風雲児」とは上記の全員でした。

今日のハイライト


後醍醐天皇登場

佐々木判官によるひとり喋りとそれにドン引きの高氏のシーンも捨て難いのですが、ここは高氏の人生に大きな影響を与えることになる後醍醐天皇との対面のシーンが特に印象に残っています。
圧倒的なカリスマ性が存分に伝わってきた後醍醐帝。

悩める高氏にとっては希望の拠り所になっていく「美しい」存在です。
かしそれ故に高氏は将来、辛い決断を迫られることになります。

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