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【太平記】第2回「芽生え」NHK大河ドラマ感想

太平記

【太平記】第2回「芽生え」あらすじと感想

オープニング前の解説では鎌倉幕府の権力構造と争い、「執権」「連署」「内管領」の権力争いについての説明。この辺りは特にややこしいですね。

前回北条高時の闘犬の会で恥をかかされていたことを知った弟直義。なんでやり返さなかったのかと右馬介を責める直義。

このドラマの足利直義は血気盛んで沸点が低いんですよね。
ただ前回の闘犬で恥をかいた場面は壮絶でしたし、それを知ればそりゃあ当然の怒りではありますが。



一方「古今六帖の写し」を返しに行った高氏。赤橋守時の美しい妹、登子が実は写し間違えあると問答をし「これは恋の歌だな」などと楽しそうな高氏。
この辺りの呑気さは、母清子の血を引いている感じがしてます。そして自分も読んでみたいと返しに行ったはずの写本をまた借りることに。何しにお使いに行ったんだか。笑

宍戸知家は闘犬の場で恥をかかされてたのに耐えた高氏についてやじりつつも、そうするしかない立場なことに同情する。自分も小国の嫡子であり自分が同じ立場であったとしても同じように耐えたであろうと。北条が忌々しいという機運は着実にある様子。

ある時鎌倉に来た僧の一団に、長崎円喜の郎党が「無礼者!」と言いがかりを付けて斬りかかる。権力を笠に着ての狼藉に思わず僧を救うために助けに入る高氏。何とか場は収まったものの、長崎円喜自身に顔を見られ「讃岐守(貞氏)も良いお世継ぎをお持ちよのう」と嫌味をひとつ。これまた長崎円喜の味のあるシーン。

怪我をした高氏を手当てしてくれた山伏に、高氏は少年の頃に見た「御神体」の話をする。御神体はただの木切れだったと。鎌倉も同じだとボヤく高氏。それに対して山伏は京都へと高氏に言う。「鎌倉はただの木端でも、京都は違う。新しい良いものが咲き始めている」そして京に来たらぜひ訪ねてほしいと醍醐寺と書かれた紙を渡す。
右馬介は何かに気がつきその山伏を追うと密かに新田義貞と面会していた。その山伏は日野俊基。後醍醐天皇の側近だった。


館に帰ると高氏が長崎の郎党にした振る舞いに長崎円喜が怒っており、すでに父貞氏が謝ったとのこと。それに対して高氏はその一件の非は長崎側にあると貞氏に主張する。いつまで北条にへつらうのか。このまま長崎にへりくだって鎌倉にいたいと思わない!と訴えると「鎌倉から出ていけ」と父からキツイ一言。

「えっそんなこと言われちゃうの?」と言った表情の高氏が良いですね。
なんか踏んだり蹴ったりですが、これは貞氏が長崎から高氏を守るためにあえて鎌倉から遠ざけた妙計。また高氏もそれに気がついているのかどうかは分かりませんが、鎌倉を離れて京都を見に行きたいと思ってか特に落ち込んでもない様子。
この切り替えの早さは大物。


貞氏は円喜に罪滅ぼしとして「高氏を伊勢神宮に行かせる」と詫びた。
貞氏が去った後に円喜は貞氏の迅速な対応に「足利の稲穂はなかなか刈り取れぬ」「いずれ刈り取ってみしょうぞ」と怖い一言。円喜としては逆らうくらいしてくれた方が足利を追い詰めれたとの思惑。

右馬介を連れて京都に向かう高氏。旅の途中で花夜叉一座と出会う。成長した俊足の、ましらの石と、高氏が放つ弓との駆け比べ。高氏が勝つものの高氏の「二つ引両」の家紋から足利であると悟られ石に命を狙われる。その後この場は右馬介に追い払われたものの、石の足利に対する恨みは深い。当然このままでは終わらなそう。

石が戻ると成長した藤夜叉が目を覚ました。兄妹として一座に育てられた二人だが「兄妹なんてバカな約束をした」と石。とは言えお互いを慈しんでいる。

そして「足利も武士も全部死に絶える戦が起こればいい」という石の言葉から戦に対する怒りが溢れています。
藤夜叉役の宮沢りえさんの初登場シーン。
改めて見直して寝顔が初登場シーンだったんですね。


伊勢神宮を経て京都に来た高氏。「京都には新しい良いものが咲き始めている」と鎌倉で出会った山伏の言葉を思い出していた。

鬱屈していた日々から新しい世界へ足を踏み入れた高氏。希望と救いとまた現実逃避と。さまざまな思いがあったであろう今回のラストシーンでした。

今日のハイライト


日野俊基が高氏と出会い京都に導く。「京都には新しい良いものが咲き始めている」


若い高氏を誘うには十分な言葉と、そして「都」という存在が高氏にしっかり根付いた場面でした。

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