【どうする家康】第12回「氏真」あらすじと感想
平和であった頃の駿府での日々の回想シーンから。前回までの流れを受けつつも冒頭に回想シーンを入れるのはこのドラマでは定番のようです。
改めて武田の手によって駿府があっさりと陥落したことに衝撃を受ける家康たち。
今川から武田への重臣の寝返りが続出し氏真は激昂し嘆くが岡部元信は氏真に切腹を勧める。
喉元に刃を当てる氏真。しかし父、義元にかつて「そなたに将としての才はない」と言われたことを思い出し切腹を思いとどまり駿府から逃れた様子。
駿府に入った信玄は氏真の捜索を進める。
家康も氏真の行方を探しているようだ。服部半蔵が捜索しているという。かつての主家であった氏真を討ち取るのは忍びなく、北条に逃れててほしいと願っているような徳川家中。
山中を逃れる氏真。妻、糸（早川殿）を足手まとい扱いしているところを見ると夫婦仲は良くないのかな？
かつて若かりし頃駿府で氏真と手合わせをしている回想シーンに。
確か家康はわざと負けてあげていたような。。
場面は氏真が北条から姫を迎え入れるシーン。なんとなく望んでいない婚姻だったことが描かれてますね。三国同盟の政略結婚だったのはそりゃそうなんですが、現代から考えると残酷ですが、姫の立場の方がよっぽど苦労が多いと思うんですけどね。
氏真は掛川城に逃れていたことを知る家康。氏真は北条に逃れる選択はせずにまだ血気にはやっているようだ。
家康は掛川を攻めるか思案しているが義元が氏真を頼むと言っていたことを思い出す。しかし氏真に追い詰められていたこともまた事実。
家康は掛川城攻めを決断した。
そして合戦シーンになるんですが、城攻めシーンというより野外の局地戦のような場面描写で氏真自身が陣頭指揮を取っていつつも兜をかぶっていないというなんか微妙な合戦シーンでした。
掛川城は4ヶ月持ち堪える。家康は勝ち目のない戦をしぶとく続ける氏真に戸惑う。
ここで氏真にわざと負けていたことを義元に叱責されるシーンが入り、また駿府時代の回想シーンになってます。
実は氏真も手加減されていたことを知っておりその屈辱に悔しい思いをしていたようです。
元康の人質という立場や生い立ちを思うと仕方ないことであるからと氏真に気遣うように諭す義元であったが、納得出来ていない表情の氏真。氏真は元康に比べて重役を任せてもらえないことに対抗心を露わにしてます。
一方武田も信濃より侵攻の気配を見せて予断ならない状況に。
ただ掛川城は徐々に追い詰められていき氏真も負傷する。結局城から逃れてきた氏真たちは徳川方に捕らえられてしまう。
氏真を殺すつもりはない家康。しかし氏真は「殺せ！」と叫び自分を卑下する。
自分を卑下する氏真に早川殿は「才はない」と話していた義元の真意を話す。
義元が氏真を将としては期待してないが、精進を続ける氏真を買っておりいずれ今川を益々栄えさせると話していたと言う。
その言葉に涙する氏真。そして家康も結果として恩ある今川と戦う事態になったことを氏真に詫びる。
なんとなくこの義元は今川の両輪を元康を武、氏真を文と考えていたのかもしれないですね。
しかし糸さん、それ早く言ってあげてよーと思いました。笑
氏真は妻の言葉に翻意し北条に落ち延びる決断をする。それを受け入れる家康。
早川殿の自分への思いやりに氏真は心から感謝しているようだ。
最後に氏真と家康の初対面のシーンへ。尾張であの信長にいたぶられていたところからうって変わって蹴鞠を楽しむシーン。
てかこれだけ厚遇されているんならやっぱり今川を裏切るなよ！とも思います。
信玄は家康が氏真を北条の手に逃したことを知り約定破りと憤る。
盟約破りを口実に武田との関係が一気に悪くなった。
と今回は大名家としての今川の没落が描かれました。
氏真の苦悩やコンプレックスに焦点が当たったのは良かったと思うんですが、そのコンプレックスとその解消が全部今回1回にまとまってしまっているのでちょっと取ってつけた感が強かったです。
「ほんとは義元は氏真を買っていたよ」という氷解の内容やそれをきっかけに「これからは妻を大事にします」っていうのも手に取るように読める展開で正直薄味。と言うか冒頭で「才はない」のシーンが入る時点で読めてしまう展開です。
回想シーンを細切れに入れる作りが好きなドラマでそれ自体の是非は置いておくとしても、頑張って1回に折り込むと伏線張ってます感が出過ぎなのでいっそ過去だけをがっつりやる回がどこかにあっても良かったんじゃないかなとか思いました。
今回のハイライト
謎の城攻めシーン。
一体どこを想定して、総大将が兜も被らず指揮を取っていたのか謎すぎたので印象には残りました！
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