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【太平記】第9回「宿命の子」NHK大河ドラマ感想

太平記

【太平記】第9回「宿命の子」〜NHK大河ドラマ感想

冒頭は貞氏が見ている夢。
いや幼い頃の記憶を夢に見ていた。

北条のために腹を切ることになった父、足利家時を見ている。
家時の無念さと、腹を切るためらいとが入り混じる息が詰まる切腹までの描写。
貞氏の子供時代にこんな記憶があったとはこれはまたトラウマものです。

夢から覚めた貞氏。
先の長崎円喜暗殺騒動の騒ぎを手勢を連れ確かめに行こうとした直義を止める貞氏ですが、止めるやいなやその場に急に倒れ込んでしまう。

ドラマが始まってからずっと長崎円喜のパワハラにあい続けてきた足利貞氏。そろそろ限界が近づいてきた様子です。


高氏は登子との帰路、石に襲われる。石に見覚えがある高氏は何故襲ってくるか訪ねるも「三河の足利党に村を焼かれ母を殺された」と告げる。何かの間違いではないかと答える高氏だが、石は登子に「この男はわしの妹を慰み者にした」と告げてしまう。他の武士が駆けつけて石は去ったが、高氏はその男が言っていた話は本当だと答える「都で会ったその白拍子と、遊び心ではなく」と正直に話した高氏。


登子は水に映る月を見て「今日見る月、明日見る月がこのように美しければそれで良いのです」と答える。

登子からしたら「過去の事はもういいよ」と言うことですが、やっぱりちょっと無理をしてこう答えていたようです。それがが後々わかってきます。
そりゃ無理しなきゃこんなこと言えないですよね。


その後高氏は父貞氏の容体が長くは持たないことを知る。貞氏もそれとなく自身の容体を察しているようであり、高氏と二人で語らう。源氏の嫡流について、そして足利の頭領でありながら無念の死を遂げた高氏の祖父、足利家時のことを。

ここで貞時に「華佗の術」というものが施されたとセリフがあるんですが、それって当時の実在の医術なんですかね??三国志でお馴染みの華佗ですよね。たぶん。


家時は北条の責めを受けて切腹する前に遺言として「徳無く才乏しく、わずかにわずかに家名を長らえて死に行くのみ。この無念がわかるなら父に代わって天下をとれ。そのほうにできなければその子にとらせよ」と自身の血で置文をしたためていたと話す。

源氏の頭領としての運命を改めて高氏に語る貞氏。
そして高氏に「高氏あとを頼む、父のように迷うな。神仏の許しがあれば天下をとれ。それが道と思ったら弓をとれ」と伝える。
執事の高師重を呼び足利家の当主は今日より高氏とすると告げる。そして家時の置文を高氏に見せよと命じる。

執事も代替わりし高師重の子、高師直が高氏の執事に。不気味な雰囲気の師直。
高氏は家時の置文は今はまだ読まずにおこうと言う。
「いずれ読まねばならぬ時がこよう」とのこと。

また高氏は直義に、我らが北条と戦うことになった場合には赤橋守時の妹である「登子が哀れぞ」と言い、義姉として気にかけてやってほしいと頼む。

そして数日後足利家は正式に代替わりをし高氏が足利当主になり、貞氏は病の床についた。

長崎円喜暗殺計画後の幕府では首謀者の北条高時が覚海尼がいる東慶寺で謹慎中。事態の収集のため一旦金沢貞顕が執権となるが覚海尼の剣幕が怖くて1ヶ月で辞任。
後任に最後の執権となる赤橋守時が就任した。

この辺りって詳しくはわからないんですが、執権が得宗家以外から選ばれていると言うのは、得宗家の力がやっぱり削がれているという事態なんでしょうか?

たとえそうでも長崎円喜は得宗家の内管領ではあると思うので、円喜に権力のある限りはやっぱり別格の力を持っている感じですね。


伊賀でひっそりと暮らす藤夜叉の村に具足師柳斎という男が出入りしている。右馬介が身分を隠し藤夜叉を見守っている姿だ。
また伊賀動向、楠木正成の動向、日野俊基の動向を高氏に知らせる役目も担っている。
藤夜叉は高氏の子供を産んでいた、後の足利直冬。「宿命の子」。

また伊賀の服部小六の元に山伏姿の日野俊基が訪ねて幕府打倒の決起の密儀をしていた。
後醍醐帝の御子、大塔宮護良親王は比叡山で武芸を磨いており、また幕府転覆の調伏を行なっていた。後醍醐帝の側近、吉田定房の密告によってこれが幕府に露見。
幕府は京に派兵するべしと長崎高資は主張する。執権となった赤橋守時は慎重論を唱えるが長崎派には歯が立たず、都に派兵と押し切られてしまう。

護良親王初登場「恐るべき皇子」のナレーションの通り、この人物も太平記の重要人物のひとりですね。

今日のハイライト


後を託す足利貞氏

改めて足利の当主、源氏の頭領としての宿命を高氏に伝えて天下をとれと激励する貞氏!


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