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【競馬雑記】ダイワキャグニーの2020毎日王冠

競馬雑記

騙馬ダイワキャグニー。言わずもがな騙馬は去勢された牡馬で、去勢手術をされると種牡馬入りは出来ない。生産拠点の無い香港競馬ではほぼほぼ牡馬は騙馬になるものの、日本の競馬では下級条件であっても騙馬が牡馬の数を超えることはない。気性が激しすぎる馬が騙馬になることによってある程度穏やかになってレースで力を発揮しやすくなるらしいけどそれ以上は専門家ではないので詳しくはわからない。ただ騙馬になることによって成績が向上する馬も確かにいるので有効な手段のひとつなんだろうと思う。

ダイワキャグニーは誰の目にも前向き過ぎる気性であったものの、毎回スイスイと気分良さそうに先行してはオープンや重賞でしっかりと戦っていた。彼はエプソムカップを勝って重賞制覇。しかし直後に去勢手術で騙馬になった。一般的には去勢手術を施される場合は成績が頭打ちになった条件馬や未勝利馬が多く、バリバリのオープン馬が重賞を勝った直後というのはちょっと記憶に無かった。恐らく陣営の規定路線だったんだろうが、そのニュースを見たときは何となく同情した。最もそれは人間だから思うことで、種牡馬になっても毎年強制的に200頭以上も種付けを強いられる馬もいる訳で、どちらが幸せなのかはわからないことだけど。

そんな彼が手術を終えて秋に毎日王冠に登録してきた。勝ったエプソムカップと同じコース。ここには同じく秋の始動線としてここを選んできたサリオスがいた。コントレイルに次ぐ3歳ナンバー2、しかも背中にはルメール騎手。前途洋々の気鋭だ。この組み合わせを見たときに僕は勝ったのに騙馬にされたダイワキャグニーがスター候補を迎え撃たなければならないと状況にひどく同情した。予想ははサリオスを本命にしダイワキャグニーは切り。僕がダイワキャグニーだったら頑張った結果騙馬にされるなんて、走る気なんか出ない。拗ねて走ってとっとと帰る。

レースはサリオスが快勝し、ウンウンと頷きつつ後ろを見るとダイワキャグニーはスイスイと2着。え、あれ。君は僕とは違い前向きなままか。。久しぶりに有観客となったレースを終えてサリオスは喝采を浴び、その傍らダイワキャグニーは今日の仕事はこんなもんかと引き上げていく。僕はキャグニーに負けた。満足感はあった。

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