クラシックの足音も近づいてきて、最近は気候も穏やかになりつつあります。依然としてコロナ禍にはありますが、春が近くなってくるとやっぱり気分は良いものです。
3月になると競馬会も新しいジョッキーと新しい調教師による厩舎が始動して、新しい始まりを予感させる時期になります。世間一般よりひと月ばかり早い新年度といった趣です。今年は藤田菜七子騎手以来のJRA女性ジョッキーもいらっしゃいますし、話題豊富な年だと感じます。そして先日で引退された蛯名元騎手と佐久間元騎手も今月から新しい第一歩を歩まれます。大一番の少し前に競馬会の大きな節目です。
そんな中驚いたのが日曜にシーザリオが死亡したというニュース。角居厩舎最後の日に亡くなるとは余計に感傷的なものを感じます。アメリカでも勝った稀代の名牝。そして産駒次々と種牡馬入りする凄さ。不報はとても残念ですが、彼女は完璧な仕事を果たしたのではないでしょうか。
そして週中にはジャングルポケットの死亡という残念なニュースも届きました。今年はクロフネも亡くなりましたので、あの新世紀のダービーをまた思い出しました。そしてテイエムオペラオーを捉えたジャパンカップ。返す返すも2001年のクラシック組は賑やかで華がありました。今年のクラシック戦線ではどんな戦いが繰り広げられるのか、懐かしみつつも今年の初夏が楽しみです。
思えば中央競馬には何回か大きな節があります。ひとつは有馬記念(ホープフルステークス)から金杯までの年明けの期間。それと2月末での引退される方々とのお別れと3月初めの新人デビュー。そして日本ダービーが終わるまでです。
やっぱり競馬は日本ダービーを中心として動いていると感じます。日本ダービーが終わった後の満足感と虚無感。そしてそれからすぐ始まるメイクデビュー。ここも外せない日本の競馬の大きな節の別れ目です。今この3月から後は、まさに日本ダービーを節目としてしばらく動いて行くことになります。その3月最初の週に、ダービーと関連深い弥生賞ディープインパクト記念が組まれているのも面白いところ。
それにしても宝塚記念が終わった後も一区切りを感じますし、夏競馬が終わり、秋開催が始まった時も節目を感じます。そりゃあ競馬を好きだと季節が早く感じるのは当然だなあ。と思うわけです。でも悪いことでもありません。自分が忙しくしている時、ぼんやりと過ごしている時も競馬がふと寄り添って力を与えてくれたり、我にかえしてくれたりします。
今からダービーまでの3ヶ月ほどは本当に楽しい時期なので、早く過ぎるのがもったいない。出来るだけゆっくりと噛みしめていきたいです。競馬会の新しい新人さん達、やっぱり新人ジョッキーに注目しながらまずはこの週末を楽しもうと思います。
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