【どうする家康】第23回「瀬名、覚醒」あらすじと感想
前回長篠の戦いを経て武田との戦いは尚も続いていた。武田の陣営にはかつての今川家臣であった岡部元信も加わっている。
ナレーションの「親子仲睦まじく戦っていた」とは裏腹に、家康と信康とは意見を戦わせながらも戦っている。
ただ信康の気が荒ぶりすぎていることは、数正も家康にも気がかりな様子。瀬名も家康の意見に逆らってまで勇猛に戦っているという話に不安をのぞかせている。
オープニング後に於愛の方が登場しました。
この回に初登場ということでこの後の展開を考えると何とも築山殿に同情的になってしまいます。
瀬名は武田の千代と会い和睦を望めないかとの話をしている。瀬名は戦で荒んでいく信康のためにも早く武田との戦いを終わらせたいのかもしれない。
その面会を知った五徳は父、信長にその事実を手紙で伝える。
瀬名が武田の手の者と密会していることを知った信長は、家康の叔父、水野信元が武田に密通していると断定し家康にその処分を命じる。
信元を処分するように決めた家康。だが信康は信長の言いなり通りに叔父を手にかける決断をした家康を責める。
しかし信長の求めに応じわけにはいなかい家康は大樹寺に蟄居中の信元の命を奪う。信元は自分の処分は見せしめで、家康の身内に武田に通じている者がいることを示唆する。
身内を手にかけることになった家康の決断に、久松長家も無常を感じたのか隠居を決める。於大の方に詫びる長家。
家康自身も自らの所業に疲れ果てる。そんな家康は侍女のお愛によって束の間の笑みを浮かべる。
天正四年になり亀姫が奥平家に嫁いでいく。母娘のひとときを楽しむ瀬名。
そして築山にお愛が側室に上がるお伺いに来た。その大らかさに瀬名もお愛のことを家康の支えになると認めたようだ。
信康が乱心して僧を斬った。我が子の変わりゆく様に瀬名も驚く。
正気を取り戻した信康は行いを悔いつつも、終わらない戦いの日々に精魂尽き果てていた。
その思いを瀬名に打ち明けると、瀬名も自分の胸に秘めていた「畏れ多い」思いを信康に打ち明ける。信康が望ならそのようにすると。
瀬名は築山の侍女と門番を代えた。そして千代に「上の者と話がしたい」と要求する。
後日千代は唐の国医師、名乗る男を連れて瀬名と信康の前に現れる。
水野信元退場。ですが話的にはそこまで動かなかったかなという回でした。
瀬名姫のキャラクターは今までの大河ドラマには見られなかったもので、初回から丁寧に描いてきているだけにその心境の変化についてここでも丁寧に1話分使ったといったところでしょうか。
瀬名の「胸に秘めた」考えについては今回は明かされませんでしたが、ここまでの瀬名なら壊れかけた信康については、まずは家康にストレートに助けを求めたり厳しく言ったりしないのかな。とは思いましたが、そうはしない大きな目的があるのかもしれませんね。
お愛に家康を託すようなことも言っているので、まだまだ「信康事件」の顛末をこのドラマでどう描くのかはわかりません！
今回のハイライト
水野信元誅殺
初期家康の協力者。でもあり、信長と家康を繋いだ存在としてこのドラマの家康からは恩にも恨みにも思われていたであろう水野信元。
何とも食えない男の感じな水野信元でしたが、これは印象的な散り際でした。
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