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【音楽雑記】グレン・グールドのバッハと雨

日常

こんにちは。今日は久しぶりに関東地方には雨が降っています。どうも東日本は雨みたいですね。
つい先日には大きな地震があり、未だ余震に注意と気象庁から発表されてもいますので、特に福島の方はこの雨の中でご不安なことと思います。

久しぶりの雨を、しばらく空を眺めていると、こういう日に聴きたくなるのはピアノの音です。夏の雨だとまたちょっと感じが違うのですが、冬の雨は外に出たら当然寒く、外に出ていなくても、なぜかとても寒いです。このところずっと雨が降ってなかったので雨で少し憂鬱になるとしたら人間くらいのものかもしれないのですが。

グレン・グールド(Glenn Herbert Gould)はカナダのピアニストで天才と言われる名手です。僕も母の影響で好きになり、時々無性に聴きたくなるのですが、今日は久しぶりの雨の日ということもあって特に聴きたくなりました。

グールドが如何に天才かということは、僕なんかではとても語れませんので、僕が好きなだなあと思うところについて述べるに留まりますが、とっても素敵だなあと思うのは、音色に重力を感じるような重みがあることです。音楽の中で「重さ」というといわゆる重低音の定義で語られることが多いですが、そういう意味ではなく、ひとつの音でとても自分の深いところまで届いてくるような、そういう重みです。もちろん軽やかさもありますし、軽やかさがあってこそ感じる重みなのだとは思いますが、グールドのピアノの、身体中にずしんと届くような感覚がとても好きです。

グールドのゴールトベルク変奏曲BWV.988 はとても有名ですが、僕もとても好きです。全ての喧騒から解き放たれるようで、すごく気持ちがいいです。雨の日にグールドが聴きたくなったのは、雨の分、少し色々なものとの距離が出来きて、その分少しだけ自分自身に集中出来ているからかもしれません。やっぱりピアノと雨は合いますね。美味しいコーヒーでも淹れてロッキンチェアーで優雅に耳を傾けたいところですが、なかなかそこまで優雅な生活にはたどり着けませんが。

少し鬱屈した気持ちになってしまうことも多い雨の日ですが、そのように過ごすのもたまには悪いものではありませんね。ピアノを楽しめる日ということで。
でも後日、晴れたら晴れたでグールドを聴こうと思います。

素晴らしいドキュメンタリー映画もあるのでこちらもおすすめです。

映画『グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独』予告編

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